掃除婦のための手引き書ールシア・ベルリン作品集
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掃除婦のための手引き書ールシア・ベルリン作品集

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著:ルシア・ベルリン 訳:岸本佐知子 版元:講談社 P322  四六判 2019年7月刊 装丁:クラフト・エヴィング商會(吉田浩美・吉田篤弘) カバー著者写真:Buddy Berlin 「アメリカ文学界最後の秘密」と呼ばれたルシア・ベルリン、初の邦訳作品集! 読み終わってすぐに、また最初の頁を繰っていた。そんなことはめったにない。著者の生涯は、とても一人の人生とは思えないほど濃密だ。幼い頃から住む場所を転々とし、祖父から性的虐待を受け、母も叔父もアルコール依存症。三度の離婚を経て、高校教師、掃除婦、ERの看護師などをしながらシングルマザーとして四人の息子を育て、自身もアルコール依存症に苦しんだ。小説の材にはことかかなかっただろう。しかし、経験を書くだけでは人の心を震わせることはできない。彼女は出来事から「ある事実」を抽出し、変容させ、登場人物たちに真実の声を与える。「はじめて恋に落ちた本」という表現が文中にあるが、私はこの本に掲載された二四の短編すべてに、一行目で恋に落ちた。そして、最後の一行の後にはいつもためいきのような余韻に満たされた。解説を寄せるリディア・デイヴィスと翻訳者の岸本佐知子が同じ箇所を引用している。私もその一文に出会った瞬間まいってしまい、この本が自分にとって特別な一冊になると確信した。 「ターはバークレーのゴミ捨て場に似ていた。」