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ストーナー

2,860円

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著:ジョン・ウィリアムズ 訳:東江一紀 編集協力:布施由紀子 版元:作品社 P344  四六判上製 2014年9月刊 装丁:水崎真奈美(BOTANICA) ウィリアム・ストーナーという一人の平凡で不器用な男の物語。本国アメリカではじめて刊行されたのは、いまから約五十年前だという。ストーナーは貧しい家に生まれ、働きながら大学へ行き文学を学び、教師となり年老いていく。そう聞けば、面白そうと思う人はあまりいないかもしれない。むしろ、地味な話だなと思うかもしれない。しかし、読めばぐいぐいと引き込まれ、最後にはしみじみと〝よかった〟とつぶやいてしまうような小説だ。大きな事件はとくに起こらない。なんとかやり過ごすような辛いこと、悲しいこと、そしてささやかな幸せが淡々と綴られていく。私たちの人生も往々にしてそんなものだからこそ、ストーナーの人生に惹きつけられるのかもしれない。翻訳者の東江一紀さんは、長い闘病生活の中、本書を生涯最後の仕事として選んだという。最後は意識の混濁と闘いつつ口述筆記を頼んで訳了を目指したそうだが、1頁を残して力尽き、翌日に息を引き取られたと、編集協力をされた布施さんが書いていらっしゃる。静かで美しい訳文です。

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