アコーディオン弾きの息子
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アコーディオン弾きの息子

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著:ベルナルド・アチャガ 訳:金子奈美 版元:新潮社(クレストブックス) P574  四六判変型 2020年5月刊 装丁:新潮社装幀室 バスクからカリフォルニア州への移住者である主人公・ダビのもとに幼なじみのヨシェバが訪ねてくる。ダビは患っており死んでしまうのだが、ヨシェバがバスクへと帰る前日、ダビの妻は「アコーディオン弾きの息子」と題された夫の回想録をヨシェバに渡す。その私家版の回想録はバスク語で書かれており、彼女は読むことができない。親友はどんな思いで故郷バスクを去ったのか。作家は遺された言葉を元に、彼らの少年時代から故郷の物語を紡いでいく。それは、スペイン内戦から民族解放運動まで、激動の時代にあったバスク真の姿でもあった。読みながら、原語であるバスク語に思いを馳せた。ダビは子どもたちと、消えゆくバスク語の墓をつくる。小さく巻かれた紙に言葉を書いて、マッチ箱に入れて埋葬するのだ。たとえば、ミチリカー蝶ー。バスク語は、衰退の一途を辿り、消滅すら予言されていたそうだが、訳者あとがきによると、バスク全体の人口の約三割に相当する百万人近くにまで話者数を増やしつつあるという。そのような少数言語で書かれた小説を日本語で読めることは、なんとありがたいことかとおもう。