ウジョとソナ 独立運動家夫婦の子育て日記
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ウジョとソナ 独立運動家夫婦の子育て日記

¥2,860 税込

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著:パク・ゴヌン 原案:ヤン・ウジョ、チェ・ソナ 翻訳:神谷丹路 版元:里山社 P368 A5判並製 2020年7月刊 装丁:渋井史生(PANKEY inc.) 冒頭は1990年のソウル。おばあさんとなったソナは、いまも天気予報を欠かさず確認する。晴れた日は爆弾が降ってきた。その日々が彼女の心から離れることはない。本著は、日本の植民地下にある韓国から中国へと亡命した、独立運動家夫婦の子育て日記。夫妻が書き残した日記を、50年以上経った1999年に夫婦の孫娘が編纂し刊行、さらに作家・パク・ゴヌンによってグラフィックノベル化された。絵柄はどこかユーモラスで、ジェシーの姿はとても愛らしく描かれている。日中戦争が勃発し、一家は長く苦しい避難生活を余儀なくされる。常に死が隣り合わせにあったとしても、ジェシーがある日はじめてオンマ(ママ)と言い、歯が1本ずつ生えてくる姿は光りに満ちている。「ジェシーの小さな仕草や表情が、私たちの宝物だった」という一節が物語る通りに。光があるからこそ、戦争の闇がくっきりと浮かび上がる。植民地下であらゆるものを奪われる人々。無差別爆撃が容赦なく無防備な民衆を殺し、家々を破壊していく姿。異国の地で、祖国に帰れず死んでいく人。いまだ世界に戦禍が絶えることがないからこそ、読むべき本だ。