砂漠が街に入りこんだ日
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砂漠が街に入りこんだ日

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著:グカ・ハン 翻訳:原正人 版元:リトルモア P164 四六変形判並製 2020年8月刊 装幀:川名潤 韓国出身の作家が、渡仏わずか6年ほどで、フランス語で執筆したデビュー作。「私に限っては、慣れ親しんだ母国語は執筆するのに十分な条件ではなく、むしろ障害である」とあとがきにある。想像力が阻害され、息が詰まるのだという。日本語しか扱える言語を持たない身にとっては、その感覚を肌身で感じることはできないが、本書を読んでいると、母国語で書かれていないからこその、自由と余白を感じる。具体的にうまくは表現できないが、感じる。まさに越境文学と言えるのかもしれない。八つの物語を収めた短編集で、登場人物たちは、理不尽な世界に漂うように存在するおそらく弱い立場のひとたちだ。彼らに固有名詞はなく、語り手はひとりなのか、複数なのかわからない。彼らは途方に暮れているようにみえるが、抗おうとしているようにもみえる。おそらく抗っているのだろう。逃げることで抗うこともできるのだ、と言っているのかもしれない。