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イエスの意味はイエス、それから…

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著:カロリン・エムケ 訳:浅井晶子 版元:みすず書房 P144 四六判上製 2020年10月刊  Cover image:Terri weifenbach  「私はつぶやくように書く」と著者はいう。小声で、他者に向けるというより前に、自分に向かって。思索するように。#MeToo運動が起きたことで、いままで大きな声にかき消されてきた小さな声が、姿を現しはじめた。個人的な出来事だとされてきたことが、そうではないと理解されるようになった。暴力と見なされていなかったことが、暴力だと認識されるようになってきた。セクハラを受けた側が居場所を失うこと、性暴力を受けた被害者ではなく、加害者の言うことが信用されること。著者はこの倫理のすり替えがなぜ起きるのかを、自分自身に問いかけるように思索していく。子供の頃に言われた言葉、職場での出来事、友人の家で起きたこと……記憶をたどり、出来事の意味を明らかにすることで、暴力をつくりだす世界の仕組みを問い直す。読む私たちもそれぞれの記憶を辿ることになるだろう。そして、小さな声でも世界を変えられると気づく。

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