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福島モノローグ

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著:いとうせいこう 版元:河出書房新社 P204 四六判上製 2021年2月刊 装丁:水戸部功 2013年に『想像ラジオ』を書いた著者が、今度は自らの言葉を消し「東北の声」を受け止める。語るのは、震災を境に生活が一変してしまった女性たち。避難施設にラジオを開設した富岡町出身の女性は、放送三日目に避難所に笑い声が響いた話をする。「あ、とそのときに思いました。もしかしたらみんな、笑うきっかけを待ってたのかもって」。続く「泣くことは許されるんです」という言葉から、そこで暮らさざるを得なかった人々の生活を私たちは想像しなければならない。痛みや悲しみや、喪失を。同じ福島県でも、地域で言葉が全然違うそうだ。だからこそ、懐かしい方言がふっと流れてくることが、人々に安心感を与える。ラジオの中で富岡弁でしゃべり続けるという選択はものすごく大きかった、と彼女は言う。気配を消しているが、背後には全身全霊で耳を傾ける著者の存在がある。聞き手と語り手、どちらにも伝えたいという強い想いがあるからこそ、語りは声となって響く。決して忘れてはならないことが、この本には記されている。