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著:赤坂憲雄・藤原辰史 写真:新井卓 版元:岩波書店 P174 四六判上製 2021年2月刊
「この期に及んでなおも言葉の力を信じて」
民俗学・歴史学、それぞれの専門分野の垣根を越えて交わした18通の手紙。2019年から、コロナ禍がはじまった2020年にかけての往復書簡。赤坂さんは手紙の中で「荒れている言葉を鎮めて、言葉の力を、それゆえ言葉への信頼をとりもどすことは、いかにして可能か。それはあくまで、臨床的なフィールドにねざしてこそ可能となるにちがいない、そう、わたしは信じています」と書き、藤原さんはその「信じています」という言い切り方に、目をつぶって飛べ、という覚悟の響きさえ感じ取る。手紙の合間に配された銀板写真(ダゲレオタイプ)が思索を深めます。ゆっくりと読んでほしい本です。