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著:W.ユージン・スミス アイリーン・美緒子・スミス 訳:中尾ハジメ 版元:クレヴィス P208 225㎜ x 277mm上製 モノクロダブルトーン印刷 2021年9月刊
写真はせいぜい小さな声にすぎないが、
ときたま――ほんのときたま――一枚の写真、あるいは、
ひと組の写真がわれわれの意識を呼び覚すことができる。
もし充分に熟成されていれば、写真はときには物を言う。
それが私――そしてアイリーン――が水俣で写真をとる理由である。
(本書より抜粋)
【寄稿】
「ユージン・スミスの遺したもの」 石川武志(写真家)
「邂逅のフォトストーリー」 山上徹二郎(映画プロデューサー)
「水俣病関連年譜」 斎藤靖史(元朝日新聞記者・フリージャーナリスト)
「水俣病 歴史と解説」 斎藤靖史
「水俣病 医学からの報告と解説」 頼藤貴志(医師・岡山大学大学院教授)
「写真は見る側が完成させるから」 アイリーン・美緒子・スミス
長らく絶版になっていた写真家W. ユージン・スミスの代表作、写真集『MINAMATA』がよみがえりました。高度経済成長期の日本に起きた四大公害事件の一つである水俣病。現地に3年以上暮らし、当時の妻アイリーンとともに命を懸けて取材し、水俣の真実に迫った不朽のドキュメント。事件を風化させないためにも、後生に残したい一冊です。