地上で僕らはつかの間きらめく
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地上で僕らはつかの間きらめく

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著:オーシャン・ヴオン 訳:木原善彦 版元:新潮社(クレストブックス) P294 四六判変型 2021年8月刊 装丁:新潮社装幀室 「僕が話しているのは物語というより、難破船の残骸だ―」 物語は文盲の母へ宛てた手紙、という形式で語られる。海に浮かび光を受けてきらめく破片を拾うように記憶を辿っていくのは、幼少時に母や祖母とともにベトナムからアメリカに渡った、著者とよく似た境遇を持つ「樸」。彼らはそれぞれに痛みと喪失を抱えている。百合の名を持つ祖母・ランは、取り決めで結婚させられた婚家から逃げだし、戦時下のサイゴンで兵士相手の性労働者となった。薔薇の名を持つ母・ホンは、白人のような肌の色をしているが英語もままならず、ネイルサロンで働いて一家を支えている。語り手リトル・ドッグは性的マイノリティとして生きる苦難を抱え、さらに母からの暴力も受けているが、ある日、一人の白人の少年と出会う……。彼らの記憶は、痛みと傷にまみれているけれども、語られる言葉は詩的で美しく、読者は読む喜びに包まれるだろう。痛みが浄化される瞬間が、幾たびもある。