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私の顔は誰も知らない

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著:インベカヲリ★ 版元:人々舎 P380ページ(カラーページ30ページ含む) 四六判並製 2022年5月刊 装丁:吉岡秀典(セプテンバーカウボーイ) 女性はこうあるべき、という同調圧力が女性たちに「普通」を演じさせる。目の前に一人の女性がいるとしてーそれがとても近しい人であったとしてもー彼女の本当の「顔」は誰も知らないかもしれないのだ。著者は写真家で、ホームページで募集した一般の女性を被写体に、ポートレート作品を撮っている。他の写真家との違いは、撮影前に被写体の女性から時間をかけて話を聞き、相手を知ることから始めるところ。本著は、著者のエッセイと写真、インタビューから構成されている。そこから見えてくるのは、女性たちが「擬態」している姿。自分自身もかつてはそうだったと著者は言う。擬態する苦しさだけでなく、演じることがうまくいっていて「本当の自分」がわからないという人もいた。「顔」がないことと、「顔」を隠していることはどちらがより辛いのだろうか。「擬態」するのは自分を守るためだが、同時に「擬態」が自分を蝕みもする。演じることを促す社会は、健全ではないと思う。その証拠に、本音をさらけ出した後の女性たちのポートレートは魅力的であった。

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