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インディアナ、インディアナ

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著:レアード・ハント 訳:柴田元幸 版元:ignition gallery P256 188mm × 127mm〈仮フランス装〉 2023年3月刊 装丁・装画: 横山雄 2006年に刊行し、長らく絶版となっていた「インディアナ、インディアナ」が待望の復刊です。 ノアは記憶の中に生きている。回想に登場するのは、すでに死んでいる父母と、おそらくこの世にいないオーパルという女性。彼女は精神を病み、療養所に入れられていた。ノアも精神をいくぶんか病んでいるようだ。現実の世界では、マックスという青年と猫がときおり訪ねてくるだけで、年老いたノアは一人静かに暮らしている。「いとしいノア」と呼びかける、一葉の写真のようなオーパルからの手紙。父ヴァージルが語る、どこかユーモラスな物語。マックスとの静かな会話。つれづれに語られる記憶は断片で、読み進めるまでは、彼らとの関係性は靄がかかっているように判然としない。ただ、最初からはっきりと存在しているのは、ノアの声から聞こえてくる哀しみと深い喪失感。波打ち際に押し寄せる波のように哀しみが満ちるのに、抗いようもなくこの小説に心惹かれるのは美しいからに他ならない。

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