編集:アルテリ編集室(橙書店)P168 A5判 2021年8月刊 デザイン:大畑広告準備室 装画:坂口恭平
橙書店発行の文芸誌12号です。石牟礼道子さんの日記連載に続き、渡辺京二さんの日記連載もはじまりました。東日本大震災から10年、熊本地震から5年。地震のことを記した文章もあります。だからといって、区切りの年にはしたくありません。忘れてはならないことは何度でも読み、聴き、話す。黒田征太郎さんも空襲の記憶を記してくださいました。これもまた、忘れてはいけないこと。ささやかな雑誌ですが、中身はもりだくさんのつもりです。どうぞお楽しみください。
8月15日発行
〈目次〉
池澤夏樹 「外から来るもの」
伊藤比呂美 「石牟礼さんが四十だ」
石牟礼道子 「日録②」
大津 円 「朝あけは静かに」
渡辺京二 「日記抄①」
坂口恭平 「会社部」
吉本由美 「ひきだしの中」
川野太郎 「夜行」
黒田征太郎 「空襲のこと」
盛山麻奈美 「ふたりの聞こえるひとを産み育てその傍らで思うこと」
土方正志 「あの日々は続く」
浪床敬子 「おとうさんの梅の木」
磯 あけみ 「夜の公園」
田尻久子 「くらやみにひかる月」