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女の子たち風船爆弾をつくる

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著:小林エリカ 版元:文藝春秋 P400 四六判上製 2024年5月 装丁:中川真吾 1935年、関東大震災から十二年目の春。かつて瓦礫が、死体が積み上げられた地面の上には、真新しい道路やビルが建てられ、「わたし」は、真新しい服を着て小学校に入学する。語り手の「わたし」は、複数の少女たち。彼女たちはそれぞれに成長していくが、戦争がはじまると、憧れの制服は国民服に取って代わり、勤労奉仕に駆り出される。戦争は、「わたし」を「わたしたち」という存在に変えていく。ある時、少女たちは学徒動員で招集される。作るのは「ふ号」と呼ばれた風船爆弾で、偏西風に乗せ、アメリカ本土に直接攻撃をしかけることが目的だった。風船の素材は和紙とコンニャク糊。手先の柔らかい少女たちが選ばれたのは、和紙の貼り合わせに適しているから。著者は、膨大な参考文献と関係者への聞き取りから丹念に声を拾い、まるでパッチワークのように物語を紡ぎ、読者へ向かって受け渡した。そうとは知らずに戦争に加担した少女たちの声を、多くの人に受け取ってほしいです。

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