new
{{detailCtrl.mainImageIndex + 1}}/4

じゃむパンの日

残り1点

1,980円

送料についてはこちら

著:赤染晶子 版元:palmbooks B6変型判 縦178mm 横128mm P208  2022年12月刊 装丁: 仁木順平  2017年に早逝した作家・赤染晶子によるエッセイ55篇。岸本佐知子との「交換日記」併録。読んでいる間じゅう笑いがもれる。たとえば「安全運転」という一編。赤染さんは猫がたくさんいる自動車教習所に通っている。猫にクラクションを鳴らしてはならないので、窓を開けずに教官が「しー!」と言うと、猫はのそのそと退くが、赤染さんが言っても退かない。赤染さんは教官を尊敬し、ひそかに「猫使い」と呼ぶ。猫使いの教官もすごいが、猫もすごい。何でもできる。坂道発進もできる。赤染さんは坂道の途中でもたもたする。教官が言う。「ほれ、見てみ。猫さんは上手に坂道発進をしはるのう」……。続きはぜひ、本書で。面白いだけではなく、読んでいるうちにふいに懐かしさがこみあげてきたりする。身近なことばかり語られているのに、いつの間にか、妄想の世界に迷い込んだりもする。本を閉じると、赤染さんがすでにいないことが残念でならないが、赤染さんの本は残っている、と安堵もする。

セール中のアイテム