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戦争語彙集

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作:オスタップ・スリヴィンスキー 訳著:ロバート キャンベル 版元:岩波書店 P286 四六判上製 2023年12月刊  ウクライナの詩人が人びとの体験に耳を傾け編んだ、77の単語と物語。ローバート キャンベルが言葉の深淵に臨んだ、ウクライナへの旅の記録ー帯よりー 「戦争」と聞いて思い浮かべるような言葉は、この語彙集にはあまり入っていない。目次には、私たちの身近にあるような言葉が多く並んでいる。バス、キノコ、猫、手紙などなど。「語彙」には比喩はほとんど出てこない。あるのはむき出しの独白。たとえば「シャワー」は、「激しい砲撃を浴びている最中のシャワーはマジでおススメしない」という一文にはじまり、「ケツも泡だらけの、むき出しの戦争犠牲者さ」で終わる。言葉を集めたのは、ウクライナを代表する詩人。戦火を逃れてきた避難者の支援をしながら証言を聞き取ったのだという。ぜひ日本にも紹介したいと自ら翻訳をしたロバート キャンベルは、現地を訪ね、人々に会い、手記を寄せ、「現在もプロジェクトは継続中である」と記す。「安全な場所をつくり出す方法の一つが文学なのです」とも語る。生身の言葉がかき消され、数に置き換えられないように本著が存在している。

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