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著:赤染晶子 版元:palmbooks B6変型判並製 P192 2025年4月刊 装丁: 仁木順平
あんた、きっとうまいこといくで
あんパンとクリームパンしか売っていないパン屋の二階で
初子さんは今日もひとりミシンを踏む ー帯よりー
文學界新人賞受賞デビュー作「初子さん」、傑作「うつつ・うつら」に 単行本初収録「まっ茶小路旅行店」を併録。
「故・赤染晶子」と書かねばならないことが残念でならない。2017年に早逝した作家・赤染晶子による小説集。生きることのままならなさを独特のユーモアで包み込み、彼女にしかできないやり方で描き出す。現実と非現実のあわいを行き来するような物語。同じpalmbooksから出版されている『じゃむパンの日』ではじめて赤染さんの文章に出会った方も多く、小説も読んでみたいという声をたびたび聞きました。待望の小説集の刊行です。