どこにでもあるどこかになる前に。 ~富山見聞逡巡記~
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どこにでもあるどこかになる前に。 ~富山見聞逡巡記~

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著:藤井聡子 版元:里山社 P216 四六判並製 2019年10月刊 装丁:吉岡秀典(セプテンバーカウボーイ) 題字・地図:藤井聡子 地方都市に住む人、出た人、愛する人へ捧ぐ、Uターン者による〝第二の青春〟エッセイ。 地方出身者であれば、著者の気持ちが身に染みる人が多いだろう。著者は大学で大阪へ、就職で上京し、三十歳を目前に地元富山へと戻る。そこにあったのは、外から眺めた切なく寂しい故郷ではなく、「まったく知らない風景なのに、なぜか見覚えがある」東京のどこかで見たような風景だった。とはいえ、いざ生活してみると、街は新しくなろうとも「煮しめたような価値観」は人々の中に生きている。そして、そこからはみ出ることを厭う人々もいる。しかし彼女は自分を捨てることなく、故郷で生きていこうともがくのだ。その己の姿を、正直に楽しく描いていく。昨今では、どこの地方都市に行っても、同じようなチェーン店が建ち並ぶ。街も人も個性があるから面白いはずなのに。私たちも彼女の文章を道標に、残された街の猥雑さを嗅ぎつけて、街の凸凹を守っていきたいものだ。