
著:スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 訳:三浦みどり
版元:岩波書店 P506 A6 判 2016年2月刊
ノーベル文学賞作家である著者のデビュー作。500人以上の従軍女性にインタビューし、隠されてきた声を発掘し、第二次世界大戦の真実を明らかにした。ソ連では第二次世界大戦で100万人をこえる女性が従軍し,看護婦や軍医としてのみならず兵士として武器を手にして戦った、という。しかし戦後は世間から白い目で見られ,みずからの戦争体験をひた隠しにしなければならなかった。彼女がひろいあつめなければ封印されていたかもしれない真実の声が、ふたたびかき消されないためにも読んで欲しい本です。