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焼き芋とドーナツ

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著:湯澤規子 版元:角川書店 P368 四六判上製 2023年9月刊 装丁:須田杏菜 図表:本島一宏 DTP:オノ・エーワン 女工たちが自分で稼いだ金で「間食」として買った焼き芋。自炊する時間も空間もないアメリカの女性労働者たちが主食にしたドーナツ。本書では、取るに足らないものとされてきた「茶飯」の世界から「日米女性」の「わたし」の歴史、そしてその交流史が紐解かれる。買い食いは、彼女たちが自らの力で生きていることの証しでもあった。オールコットの『若草物語』は、深層に「女性が『わたし』をいかに生きるかという問いかけを潜ませることに成功している」と著者の湯澤さんは語る。人気作家となったオールコットはのちに、津田梅子や山川捨松の留学先であるバッサー女子大学を訪問し、「学問を好む聡明な女性たち。みんなが幸運でありますように」とエールを送ったそう。「私自身が時空を超えてこの物語に出会い、『わたし』を探し始めた一人であった」とも湯澤さんは語る。わたしもその一人だ、という読者の方も多いだろう。わたしたちは知らずのうちに、場所も世代も超え連帯の手を握り合っていた。この本もまさに連鎖のひとつ。

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