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サハラの歳月

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著:三毛 訳:妹尾加代 版元:石風社 P496 四六判上製 2019年12月刊 装丁:毛利一枝 台湾・中国で一千万部を超え、 数億の読者を熱狂させた、 破天荒・感涙のサハラ生活記完訳!! サンマウは中国四川省生まれの台湾育ち。たまたまサハラ砂漠の写真を見たことで、そこへ行きたいという懐かしい狂おしい思いを抱き、大地に呼び寄せられるように、のちに夫となるスペイン人のホセと砂漠へ移住する。当時の西サハラはスペイン領だったのだが、彼女たちは町には住まず、サハラウィ(原住民)の借家を借りて彼らの隣人となる。サンマウの行動は、旺盛な好奇心ゆえに大胆で、ときに危なっかしい。そして懐が深く、情にもろい。私はすっかり彼女の魅力のとりこになってしまった。印象的な登場人物のひとりに聾唖の奴隷がいる。もの言えぬ彼は、自分の胸を指さし、次に小鳥を指さし、それから飛ぶ動作をする。「私の体は自由ではない。だが心は自由だ」と言っていたのだ。なぜ砂漠に引きつけられたのか自分でもわからない、とサンマウは言う。彼女は引きこもっていた時期があったそうだが、もしかしたら心の奥底に潜む疎外感が彼女を砂漠へと向かわせたのだろうか。西サハラの情勢は変化していき、彼女が涙とともに砂漠を離れる日がくる。いくつもの命が砂の中に消えていき、いまなお、砂漠の民の涙は流れ続けている。

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