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編:リフアト・アルアライール 訳:藤井光 監修・解説:岡真理 版元:河出書房新社 P268 四六判上製 装丁:川名潤 装画:Annem Zaidi 2024年11月刊
「わたしが死なねばならないとしても/それが希望を伝えるものとなり/ひとつの物語(テイル)となるように」。
この詩を書いたのは、本書の編者リフアト・アルアライール、ガザ地区の若い書き手たちが、英語で自分たちの物語を世界に向けて語るのを支援するプロジェクト〈私たちは数字ではない〉の共同創設者でもある。2023年12月、彼は空爆の標的となり殺されたが、この詩はいまも世界中で読まれ、集団虐殺への抗議活動の合言葉にもなっている。本書が編まれたのは2013年。リフアトの死後24年に追悼版が製作され、作者略歴も更新されたが、14名のうち6名とは連絡がつかないままだという。23の短編が描くのは、ガザの人々の人生の細部だ。作者たちは語ることによって記憶をつなぎ、抵抗し、希望を生かし続ける。