著：ヘンリー・スコット・ホランド　絵：高橋和枝　版元：夏葉社　P120　四六判上製　2012年1月刊 装丁：櫻井久（櫻井事務所） 「死はなんでもないものです。 　私はただ　となりの部屋にそっと移っただけ。」 永別のかなしみをいやすために書かれた４２行の言葉に、寄り添うように絵が描かれて、一冊の本になりました。この本を発行した島田さんは、大切な人を亡くしたときにこの詩に慰められたそうです。そして、この詩が、かなしんでいる人の心を、ほんの少しでも、支えてくれたら、と願いこの本をつくりました。刊行当時、店頭に並べてすぐに２冊お買い求めになったお客さんは、１冊は贈り物でとおっしゃいました。この方と身近な人の共通する大切な方が亡くなったのかもしれない、と思いながら包みました。その話を島田さんにすると「つくった甲斐がありました」とおっしゃいました。 なお、この詩の訳者は匿名ですが、その方もまた、大切な家族を失っています。