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著:岸政彦・柴崎友香 版元:河出書房新社 P312 文庫判 2024年4月刊 カバーデザイン:名久井直子 カバーイラスト:小川雅章 解説:西加奈子
岸さんは大阪に30年以上住んでいるが、それでもやはり「あとからやってきた街」だと言う。柴崎さんは東京で15年住んですっかりなじんだ今も、「自分は大阪の人だという感覚が真ん中にある」と言う。大阪に来た人。大阪を出た人。「大阪」という街を書き継ぐ共著エッセイ。読んでいると彼らの記憶を通して大阪の街を歩いているような心地になる。風景は人の暮らしそのものだと思う、と柴崎さんは言う。風景を思う時、私たちはそこに記憶を重ねあわせる。音楽や話し声が聞こえることもあるし、しまい込んでいた痛みがよみがえることもある。岸さんと柴崎さんは、街に刻まれる、誰かの生きてきた跡を見落とさないよう歩く。街に生きる人たちの、ひとつとして同じではない人生のかけらを丹念に拾い集めるかのように。※文庫化にあたって書き下ろし収録