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ロッコク・キッチン

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著:川内有緒 写真:一之瀬ちひろ 版元:講談社 P304 四六判並製 2025年11月刊 装丁:鈴木千佳子  みんな、なに食べて、どう生きてるんだろ? 福島第一原発事故から14年、国道六号線(ロッコク)を旅して綴った 温かくておいしい記憶ー帯よりー 「ロッコク」とは、東京からはじまり、千葉、茨城、福島を経て、仙台市に至る国道六号線の通称で、メルトダウンした原子力発電所が見える道路。帰還困難区域はいまも残っている。「みんな、なに食べて、どう生きてるんだろ?」という疑問から、著者はロッコク沿いの町に暮らす人の文章を集めて一冊の本を作りたいと思い、「ロッコク・キッチン・プロジェクト」を立ち上げた。さらには今しか撮れない光景も映像に収め、映画も作ることになり、その記録が本書となった。登場するのは地元の人ばかりではなく、観光業に携わる人や、被災地に写真を撮りに来て土地の人びとと関わることになった人もいる。なかでも印象に残ったのは、昼は原発作業員として働き、夜は野外本屋「読書屋 息つぎ」を営む武内さん。以前祖母の家があった土地で、骨組みだけのビニールハウスに電球をぶら下げ、棚に本を並べている。武内さんの本屋への思いが綴られた『序章 星空のみえる夜』という冊子の中にある一文、「僕たちには暗闇に帰る時間が必要だろうか」という問いかけが、闇の中にぽつんと灯るあかりとともに心に残った。

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